QWERTYローマ字入力の練習⑬。ゆっくり打つ練習の効果は先回り運指の確認が出来ること

最近はもっぱらゆっくり打つ練習をしています。数字には現れていませんが、感覚としては上々です。
個人的に感じたゆっくり練習の効果を記しておきます。
十分習熟している人にとっては当たり前、大して収穫のない話だと思われます。
先回りが出来ているか確認に有効
ゆっくり練習は、一連の動作の中で「何が出来ていて、何が出来ていないのか」を確認するのに有効だと感じました。
例えば「ゆっくり」の場合、入力するアルファベットはyukkuri
やyuccuri
となります。
遅くとも「く ku
」のu
に右手の指が置かれる時点で、左手の指は既にr
で待ち構えているはずです。
ローマ字入力をそこそこ習熟している人が慣れているワードを打つ時は大体こんな感じで空いている指が先へ先へと勝手に準備を進めていく動作が染み付いているのだと思います。
ゆっくり打つ練習をしてみると、この先回りが出来ているワードとそうでないワードの違いが残酷にもはっきりとわかってしまいます。
タイピングゲームなどを一通りプレイして確認してみたところ、私の場合は残念ながら自分が思っているよりも出来ていないワードが多いと感じました。
空いてる指はさっさと仕事を始めさせる
yukkuri
を標準的な運指で打つ場合は、左手が担当するのはr
しかありません。
「ゆっくり」を打つぞ!と心に決めた瞬間に左手は即r
にて待機していればいいのです。
y
を左手で打つとしても、全体的な動作は「左y
→ 右ukku
→ 左r
→ 右i
」であり、右手が動いている間に左がr
へ先回りすることに変わりありません。
とても単純な動作なのですが、意外と出来ていない。案外、仕事が少ないほうが足を引っ張っていたりする。なんと愚かなことか。
しかし、ちょっと意識してやるだけで、「ゆっくり」も速く打つことが出来るようになりました。
yu
を人差し指と中指で打つとか、k
の連打を速くすることも大切かもしれませんが、r
の先回りもかなり重要なんじゃないかと思います。
ー の大変さも半減するかもしれない
とくに「ー」なんかは効果絶大です。「ー」の前は母音しかあり得ないので、たった5パターンの動作を定着させるだけだからです(n-
やっ-
は通常使わないので例外)。
まずa
とe
は左手なので、a-
とかe-
のときは、左手が仕事をしている間に右手はさっさと-
へ移動してしまえばいいので割と簡単に対応できます。
ということは、大変なのは残りの3パターンしかありません。
iuo
のときは確かにae
よりも大変です。しかし、-
とセットで打鍵する手の形を事前に準備しておけば多少は楽なイメージを持つことが出来ます。
iuo
からして見れば、-
はたったひとつ上の段なのです。お隣さんです。しかも同じ指の連続になる訳でもありません。もし今-
を薬指で打っていたら連続になってしまいますが、そのときだけ-
は小指にするなど工夫の余地は残されています。
こう考えると-
への心理的な抵抗が和らぐのではないでしょうか。
-
を小指で打つことに不便を感じない人が意外と多いのは、みんな先回り出来ているからなのかもしれません。先回りをうまく使えば、物理的に遠いキーでも気持ち的にゆったり移動できるのかなと思います。
言うは易く行うは難しかもしれませんが、苦手意識を軽減するぐらいの効果はあるんじゃないでしょうか。
ローマ字入力に希望が持てるようになりました
指が動かない、なんか知らんがミスる、自分のイメージよりもモタつく感じがする、といった違和感の正体は「先回り出来ていないだけ」かもしれません。
1つずつ苦手な単語やフレーズの先回り運指を確認して潰していけば、全体を通してより速くスムーズに入力できるようになるんじゃないかと思いました。
慣れると早くなるっていうのは、要はあらゆるパターンできっちり先回り出来るかどうかが大半を占めるんじゃないでしょうか。
ロールオーバーと呼ばれている、ほぼ同時に複数のキーを打鍵するテクニックも実用するにあたっての原則は同じはずです。
自分の場合、指の運動能力よりもまずはこれだなと思いました。
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